言葉が遅い息子・初めてのカウンセリング①
カウンセリングを受けた当時の一歳七か月の息子。飛行機を指さしています。
初めてのカウンセリングは一歳半検診で医師に「言語が遅れていますね。」と
言われてから約二か月後のことでした。息子は一歳七か月になっていました。
カウンセリング前に州立大学病院の分院で聴覚テストを受けるように指示が
あったので済ませておきました。結果は聴覚に問題無し!安心しました。
小児科内の一室で初めてのカウンセリング。
通された部屋で緊張しながら待っていると四十代半ば位の白人女性が
「ハーイ!」と笑顔で現れました。
カウンセラーのこの方、ちょっと太めで朗らかな笑顔のどこにでもいる(といったら
失礼ですが)白人のオバチャンという感じだったのですが、いざカンセリングが始まる
と目の奥がキラッと光るようなシャープな表情に切り替わるんですよ。
よくいえば気負いしない・フレンドリー、悪く言えばちょっと頼りない・・・
という仕事ぶりの人が多いと感じていた私のアメリカ生活の中ではそのプロの表情が
今でも強く記憶に残っています。
まずはカウンセラーから私達夫婦に質問の時間です。
事前に息子のChild Information(出産時の身長、体重、出産・授乳方法から現在に至る
までの既往歴の有無等)とPersonal History(両親の基本情報:職業、年齢、
「普段の日常生活を誰とどこで過ごしているか?」「あなたの子供はどういう性格
ですか?表現してください。」等の質問)を用意しておくよう言われていたので、
これらの書類を元にカウンセラーが質問してきます。これで二十分程が過ぎました。
その後、彼女は部屋の中に設置されていたプレイマット上の設置されていた子供用の
テーブルセットに座って遊んでいた息子の横に静かに近づいて行って、ハーイ!と
満面の笑顔で話しかけました。
息子にとって初のカウンセリング・セッションの始まりです。
ブロック、ママゴト道具、人形、フィギュア、パズル、ミニカーが入っている
バスケットから好きなようにオモチャを引っ張り出して遊んでいた息子。
彼女は息子の隣に腰を下ろすと一旦オモチャをすべて側にあったバスケットに
すべて片づけました。「ちょっと片づけるね、今から一緒に遊びましょう!」
それから座って遊ぶ事約三十分。
息子が無邪気に遊ぶ姿をひたすら見つめながら、どういった見解を聞くことになるのか
不安がまた広がっていきました。