Liam Mom's Blog

言葉が遅いってどういうこと?言語が遅いと診断を受けてからの記録です。アメリカ人パパ、日本人ママ、言葉が遅い三歳息子の日常を綴ります。

アメリカでスピーチセラピー開始!

言葉が遅いようねと言われた一歳検診から9カ月。

スピーチセラピーが1歳9カ月になる少し前に始まりました。

隣街にあり、車で高速道路を使って30分程の場所です。

医療系機関が多く入るテナントビルの2階にありました。

 

待合室で見かける子供は幼児がほとんどでしたが、7,8歳位の子や13歳

くらいの子も見かけました。息子は身長こそ平均でしたが食が細くてかろうじて

成長曲線の普通範囲に入ってる程度でかなり細め。小さく見えるので待合室の中でも

まだまだ赤ちゃんだなという感じ。

 

待合室のコーナーに絵本とプレイマットが置いてあるコーナーがあるのですが

とにかく人見知りしないのでダーッと走っていって他の子供が

遊んでいる最中にニョキっと顔を覗き込んだりするし、待ち時間が長引くと機嫌が

悪くなって愚図ったりするし結構大変でした。待合室で待っている他の子は

皆静かでじ~っと絵本を広げたりしてる子が多かったので息子が騒ぎ始めると

うるさくてうるさくて。廊下にでて落ち着かせするのに手こずったのを思い出します。

 

息子の担当はまだ二十代かな?と思われるような若くて金髪の先生。

今ふと思い出したのですが、そういえば男性セラピストは一人もそこではみませんでした。

昔のレネ・セルヴィガーのような童顔の可愛らしい人で

「こんな可愛い先生なんてラッキー!」と私が思ったり・・・^^;

 

セラピーには毎回決められたスケジュールがあります。

付き添いの親は一緒に部屋に入ることもできますし、待合室で

待つことも可能でした。私達は必ず中に一緒に入りました。

 

部屋の中には幼児用のテーブルと椅子、背の高い棚が二つ(鍵がかかっています)、

本棚、オモチャのラックにセラピストのデスクがありました。床にもボードゲーム

等が積み上げられてあります。

息子は部屋に入るとすぐに目に入ったオモチャのラックに向かってどれかを

手に取ろうとします。息子のお気に入りは動物園のセットや、宝探しのオモチャ。

息子が手に取ろうとしても手が届かなかったり、仮に手が届いても箱を開けたり

するのがまだ上手にできません。

 

そこでまず一番初めにセラピストが息子に語り掛けた言葉は「HELP」でした。

 

Do you need help?   

Say, "Help!".

 

親指だけを上げた(グッジョブ!のサイン的な)右手を開いた左手の手のひらに

置いて、押さえるような動作のサイン・ランゲージを

Help!の言葉と共にやって見せます。

 

息子が対象物をうまく開けられない時、欲しいものが手に届かない時、

その最中はその様子を見守って、その後に息子の名前を読んで注意を引いてから

これを繰り返すのです。ポカーンとセラピストを見つめるだけの息子の

手をとってサインランゲージとHELP!を教えてから、オモチャを取って息子に

渡して遊ばせる。すぐに他のオモチャに目移りするから、延々とHELP!

繰り返し教えてもらいます。

 

子供が欲しがるもの、哺乳瓶、カップ、オモチャ等々、何でも子供のすぐ

手の届くところに置かずに他者のHELPが必要なところに置くこと。

そうすることで子供がHELPのサインまたは言葉の必要性を見出し

他者に実際にHELPの要請をすること。家でも出来るのでやってくださいね。

何でも先回りせず、子供の様子をみてから語り掛け言葉を引き出してください。

 

これが第一回目のセラピーでした。

息子はセラピストのことをじーっと見返すだけで真似したり言葉を出したりは

しませんでしたが、一回目のセラピーを機嫌よく30分過ごせました。

何が欲しいのか?助けがいるのか?助けてほしいのか?

これが言えるようになったら、育児もぐっと楽になるねえ。

子供のためのセラピー、いや、親が学ぶセラピーって本当だね!

私はもう大興奮で主人に帰りの車の中ず~っと話していました。

HELP!って大事で便利な言葉!!(改めて!)


セラピーは出来るだけ親も一緒に参加したほうがいいと思います。

親が学ぶことが本当に大きいです。親の為のセラピーといっても決して

言い過ぎではない程学べますよ。私自身、セラピストの指導を見てからは

家での子供との遊び方に幅が出ましたよ。